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「…お前」 俊が眉を寄せて呟く。 彼女は一年生。 目立つ成績はまだ無いが、奢らず地道にこつこつと練習して来た子だ。 「インターハイ…行きたいです」 彼女はもう一度繰り返す。 ざわついていた道場が、再び静寂を取り戻す。 「あんた本気なの?」 他の一年生女子が問い掛ける。 由紀は恐る恐る頷く。
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