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「か、影山隊長……」
力無くそう呼ぶ隊員を、影山は荒々しく突き飛ばした。隊員は尻餅をつく。
影山は、この場にいる隊員の人数を数え、その無事を確認。どうやら、大きな怪我をした者はいないらしい。ほっと息をつく。
「今日はこれで解散だ。各自帰って寝ろ」
影山が指示を出すと、隊員たちはそれに従い、その場を後にした。
隊員たちの姿が見えなくなるのを確認すると、影山は、不甲斐ない自分と、憎いワームと、役に立たない隊員たちと、性懲りもなく戻ってきた矢車への負の思いを拳に乗せ、横に立つ電柱に思い切りぶつける。
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