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どいつもこいつも、
俺のことをバカにしやがって……
「どうした? 願いを言え」
砂の山が、言う。
影山は、それに邪悪な微笑みで返した。
すでに、目の前の存在に対しての疑問は無い。こんなこともあるのだろう。こんな物もあるのだろう。
これはチャンスなんだ。
俺は強くなって奴らを見返す。
そのためには、何だって利用してやる。
「俺を最強のライダーにしろッ!!」
「わかった。その願い、叶えてやろう」
空から白い砂でできた下半身が降りてきて、地上の上半身と重なった。
一つとなった砂の体に色が入る。
鋼鉄のごとく鍛え抜かれた肉体と、黒く煌めく殺人兵器。その姿こそが、影山が抱く、強さのイメージだった。
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