第一話

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  どいつもこいつも、 俺のことをバカにしやがって……   「どうした? 願いを言え」   砂の山が、言う。 影山は、それに邪悪な微笑みで返した。 すでに、目の前の存在に対しての疑問は無い。こんなこともあるのだろう。こんな物もあるのだろう。 これはチャンスなんだ。 俺は強くなって奴らを見返す。 そのためには、何だって利用してやる。   「俺を最強のライダーにしろッ!!」 「わかった。その願い、叶えてやろう」   空から白い砂でできた下半身が降りてきて、地上の上半身と重なった。 一つとなった砂の体に色が入る。 鋼鉄のごとく鍛え抜かれた肉体と、黒く煌めく殺人兵器。その姿こそが、影山が抱く、強さのイメージだった。  
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