第二話

3/19
前へ
/349ページ
次へ
  「ゼクター? ベルト? 何のことです?」   矢車は、両手を上げてとぼけてみせる。 目の前に立ちふさがる男の両腕は、銃のような形に変化して、矢車を睨みつけていた。   「とぼけるな」 「とぼけていません」   とりあえずの時間稼ぎ。 こんな人通りの多い所で飛び道具を持った敵とやりあうのは、やはりまずい。隙を見て変身、クロックアップ、どこか人気の無い場所に連れて行き、そこで相手をするのがいいだろう。   「どうしても、渡す気は無いか」  
/349ページ

最初のコメントを投稿しよう!

114人が本棚に入れています
本棚に追加