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男は腕を元の形に戻すと、手を伸ばす。
「投げろ。それと、渡してもらうのはベルトだけではなくゼクターもだ」
矢車は眉間に皺を寄せ、舌打ち。
何とかベルトたけでごまかし、それも隙をついて取り返すつもりだった。
この男は、おそらくワームだろう。
ワームは擬態能力やクロックアップなど、かなり優れた能力を持っている。それ以外にも、さらに特殊な能力を持つ個体も存在する。
だが、その優れた能力を完全に使いこなせている者がいるか? と、聞かれたら、答えはNOだ。
これは矢車の予想だが、ワームは種族全体的に、応用力というか、自分で考える力が足りてないのではないだろうか?
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