第二話

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  男は腕を銃に変え、矢車に向ける。 狙いを定め、轟音と共に、無数の弾丸を連続で撃ち出した。 しかし、突如として吹いた緑色の風が、全ての弾丸を包み、止める。勢いを失った弾丸は、音もなく大地を転がった。   「来た!」   矢車は、渦を巻く風の中に飛び込む。 緑色の風は竜巻となり、矢車の姿を包み隠した。   「変身!」   風の中で、声。 続けて、電子音が鳴り、閃光が瞬く。 ゆっくりと風は止み、その中から、緑色の鎧を装着した仮面の戦士が現れた。  
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