第二話

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  その姿を見た周囲の買い物客たちは、驚き、悲鳴をあげ、散り散りに逃げ出す。   「なるほど、その姿が仮面ライダーか」   男は腕の銃をどろどろと溶かすと、サーベルの形へと変えた。   「そう言うお前は何者だ? やはり、ワームか?」   矢車が聞く。すでに矢車の頭の中では、男はワームと決めつけられていたが、まだ、未知の怪人であるという可能性が消えたわけではない。どちらにしても、男が戦いを挑んでくるというのなら、受けて立つというのは変わらないのだが、情報は多い方がいい。   それに、時間稼ぎも必要だ。 すでに多くの一般人は逃げ始めているが、完全に避難が完了するにはまだまだ時間がかかるだろう。クロックアップを使うにも、障害物は少ないほうがいい。  
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