第二話

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  「お前が知る必要はない」   男はサーベルを振りかざし、矢車に向かい飛んだ。矢車は、それを脚で受け流す。そして、空いた両手で拳を作り、隙だらけの男の胸に打ち込んだ。男の胸は拳を受けるたびに、ぼこぼことへこんだが、瞬時に回復、再生する。 続けて、サーベルの追撃。矢車は後ろに飛んで、それを避けた。そして、すぐに再び間合いに飛び込む。間合いを離せば、男は再び腕を銃にするかもしれないからだ。飛び道具を使われたら、逃げ惑う人々が危ない。   「ライダージャンプ!」   今度は上に飛んで、サーベルをかわした。   「ライダーキック!」   上空から蹴りつける。男はそれをサーベルで受け止めた。その威力に耐えきれず、サーベルは砕け散る。  
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