プロローグ

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  せっかくなので、夕飯の材料を買って帰ることにした。この商店街には、矢車や天道、最近は剣もひいきにしているらしい、あの豆腐屋がある。   「ん?」   少し足を早めて店の前まで来た矢車は、驚いた。以前、豆腐を買いに来た時の、ワームとの戦いの痕跡が全く残ってないのだ。かなり激しい戦いだったし、修理されたにしてはあまりにも速すぎる。   「まぁ、いいか」   気にしないことにした。この程度の不思議はよくあることだ。そんなことをいちいち気にしていたら、ワームとなんて戦ってはいられない。  
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