第二話

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  「……加速装置か?」 「そのような物だ」   矢車が姿を消したのは、加速したから。 一瞬で景色が変わったのは、加速した矢車が男を抱えて移動したからだ。   「この場所なら、周りを気にせずやれるから……だな?」 「そういうことだ」   矢車は手首を何回か回し、グッと握り締める。指の関節がいい音を鳴らした。 男は、両腕を巨大なガトリング砲に変える。胸、肩、すねには、紫色のパーツが装着された。おそらくは先ほど見せたのと同じで、その中にはミサイルが詰まっているのだろう。   「いくつか質問に答えてくれた礼だ。俺もお前の疑問に答えてやろう」  
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