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「……加速装置か?」
「そのような物だ」
矢車が姿を消したのは、加速したから。
一瞬で景色が変わったのは、加速した矢車が男を抱えて移動したからだ。
「この場所なら、周りを気にせずやれるから……だな?」
「そういうことだ」
矢車は手首を何回か回し、グッと握り締める。指の関節がいい音を鳴らした。
男は、両腕を巨大なガトリング砲に変える。胸、肩、すねには、紫色のパーツが装着された。おそらくは先ほど見せたのと同じで、その中にはミサイルが詰まっているのだろう。
「いくつか質問に答えてくれた礼だ。俺もお前の疑問に答えてやろう」
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