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全身に装備された殺人機械を矢車に向けながら、男は続けた。
「俺はお前の言うワームとかいう存在ではない」
矢車は驚く。ワーム以外にも人類の平和を脅かす怪人がいることは、先輩たちの話から知っていたが、どれもはるか過去の話かと思っていた。
いや……、まてよ?
そういえば、数年前にも……
いや、気のせいか?
矢車の頭に、見たこともない怪人と、見たこともないライダーとの戦いが、浮かぶ。
何なんだろうこの記憶は?
ぼんやりとしているようで、どこか生々しいような……
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