第二話

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  だが、手応えは無い。 矢車が触れると同時に、イマジンの体は真っ白な砂となり、ドリルの回転に身を任せて粉々に砕け散ったのだ。   「やった…… のか?」   イマジンの体を貫き通り抜けた矢車は、振り返り、辺り一面に飛び散る、さっきまでイマジンだった砂を眺める。 イマジンの強さが普通の成虫ワームと同程度なら、今の技で倒せたとしても問題はない。だが、イマジンは技に触れた直後に砂となった。イマジンに、死ぬと砂になるという特性があると言うのなら、これで倒せたと考えても問題は無いだろうが……   「やっぱり、か」   矢車の目の前で、白い砂が銀色の液体へと変わっていく。  
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