プロローグ

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  店にはかなり長い行列が出来ていた。 さすがは、鉄人級の料理力を持った天道や矢車がひいきにする店。矢車はその行列を目でなぞり、最後尾を見つけると、そこに向かう。   「えっと……」   だが、行列には並べなかった。 列に並ぼうとする矢車の前に、サングラスをかけたやたら大きな男が立ちふさがったのだ。その髪の色と顔つきから見るに、どうやら外国人らしい。   外国人旅行者か? 道でも尋ねたいのだろうか?   英語はあまり得意じゃない矢車だが、勇気を出して……  
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