プロローグ

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  「ハローハロー、サンキューグッバイ!」   身振り手振りでなんとか自分が英語のできない人間だと伝え、全力でそこから走り去ろうとした。 途中で、「外国人だからといって日本語が通じないと決まった訳でも無い。もしかしたら日本語が通じるかも?」と思ったが、もう走り出している。ここで止まっては少し格好が悪い。   「待て」   日本語で呼び止められた。 やはり、「外国人=英語」と言うのは短絡的すぎる考えだったか。そもそも、ぱっと見では外国人に見えるが、実は日本育ちの日本人。という可能性も無いことは無いのだ。  
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