第一話

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  「うわぁッ!!」   だが、足がもつれ、ライダーはこける。   「おい! 誰か……」   仲間に助けを求めたが、誰の手も伸びてこない。自分が逃げるのに必死なのだろう。目の前に見えるいくつもの背中は、どんどん小さくなっていき、一つ、また一つと、闇の中に消えていった。   コツ コツ コツ コツ   足音が聞こえてくる。 仲間たちのものとは違う。 もう、この公園に仲間はいない。 足音は、どんどんと近づいてくる。 “何か”、すなわちワームが、どんどんと近づいてくる。  
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