114人が本棚に入れています
本棚に追加
「うわぁッ!!」
だが、足がもつれ、ライダーはこける。
「おい! 誰か……」
仲間に助けを求めたが、誰の手も伸びてこない。自分が逃げるのに必死なのだろう。目の前に見えるいくつもの背中は、どんどん小さくなっていき、一つ、また一つと、闇の中に消えていった。
コツ コツ コツ コツ
足音が聞こえてくる。
仲間たちのものとは違う。
もう、この公園に仲間はいない。
足音は、どんどんと近づいてくる。
“何か”、すなわちワームが、どんどんと近づいてくる。
最初のコメントを投稿しよう!