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「天使」の章でも書いた。
天使が人間の死を迎えに来るのなら、その身体は、人間という、生き物の血を浴びながらの仕事。
人の血や、悲鳴、切り裂かれてグチャグチャになった肉の塊を、
何年も、何十年も浴びながら。
あなたが天使なら、これをどう思うか。
全身が赤く、生暖かく、鉄さびの臭いに包まれたら。
きっと、それは凄いストレス。
解消もできなく、羽根は抜け落ちる。
羽根がなくなったら、骨と皮が残るでしょう。
そして、「白」という白が、血に染まり、「赤」になり、「黒」ずんで。
そして、神経が崩壊。
そして、その姿は「悪魔」ではないか?
しかし、成り行きから考えれば、それは、「墮天使」。
私の中では、悪魔=墮天使。
生まれたときから悪い人間がいないように。
悪魔も、最初は普通の穢れ無き天使だった。
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