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こんな落ちぶれに救いの手を差し伸べてくれてありがとう。
そして、同じ泥沼に引きずり込んだことを謝りたい。
申し訳ない。
誰よりも私のことを理解している我が親友へ。
冷たくなった君はもう私の知る君ではなくなった。
ひきずをかえし、颯爽と立ち去る。
もし、まだ君の心を知る機会があるのなら。
その中で、きっと私は滅んでいるだろう。
疑心暗鬼に取り付かれた私。
半信半疑の君の心。
最早手遅れと医師に宣告されてもおかしくはない。
無理矢理繋ぎ直した絆は、簡単に崩れ去る。
それまでに、私は息を引き取るだろう。
申し訳ない、我が親友よ。
最期の夢を見させてくれ。
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