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「しずくーっ」
改築したばかりの校舎のまだ綺麗な廊下に、元気な声が響いた。
声の主は、神崎(かんざき)ミキ。私、麻生(あそう)しずくの大親友。中学三年間ずっと同じクラスで、正反対な性格が逆に馬が合った。
「どうしたの? ミキちゃん」
私が聞くか聞かないか。私の言葉にミキちゃんは言葉をかぶせてくる。
「日曜日!ヒマ?ヒマだよねっ?」
ミキちゃんのマシンガントークはいつものこと。私はあえて黙って、彼女が話終わるまで待つ。
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