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私はあなたに、本当に勇気を与えられたのですか？
……ううん。これからも私はあなたの傍にいます。
あなたの心に傘を広げて、少しでもあなたの心が癒えるように。
松木さんが、傘を広げた。
私は松木さんの手を握り、想いを込めて言った。
「松木さん。どうかこれから私が傍にいることを許してください」
その言葉に、松木さんは笑顔で頷いてくれた。
「俺にはまだまだこれから、いろんな勇気が必要だと思う。これから一緒に勇気を育てて行ってほしい」
「はい、松木さん」
私は誓う。
絶対に松木さんから離れないと。
握る手に力を込めて、私は空を見上げた。
松木さんも同じように見上げる。
どうか、見守ってください。
松木さんが本当の勇気を出せたとき、私はこの想いを伝えます。
美菜さん、あなたの分まで。
『松木さん、大好きです』
完
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