第四章~深愛~

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心奈 『そっかぁ…ねぇ…』 ベランダに出て、タバコに火を点けた俺に心奈が聞いてきた。 拓翔 『シュボ…ふぅ…ん?なんや?』 心奈 『もし…もしやで、涼香さんが生きとったら…今でも一緒におった…?』 拓翔 『…ふぅー…さぁの…それは断言できひんけど…好きな気持ちは…愛情だけは…消えへんかった思うで…。』 心奈 『…そっ…か。ねぇ…アタシが死んだら…やっぱり涼香さんみたいに…忘れられへん?』 拓翔 『アホ吐かせ…』 心奈 『え…』 拓翔 『お前は死なさへん…俺が死ぬまで…一緒や。年食って…お前や子供ら、孫に囲まれて死ぬんや。…死ぬまで…一緒やで…。』 心奈 『…ほーか…今度の休み、涼香さんのお墓行こ?』 拓翔 『へ?』 心奈 『涼香さんの大事な人奪っちゃってごめんなさいて…お詫びしに行かなね💕』 拓翔 『あ、あぁ…せやな。』 ほぎゃぁ… ほぎゃぁ… 心奈 『あ…愛歩(あいほ)おっぱいの時間やわ💦』 心奈は愛歩の元へ…。 俺は夜空を見上げながらタバコを燻らせとった。 なぁ…涼…もしお前が生きとったら…どないな幸せが訪れて、どないな困難が来て…俺らは一緒におれたんかな…。 今でも、あの時のように、変わらへん愛情でお互いを包み合えてたんかな…。 今…心奈に言った台詞と同じ事を…お前に言うてたんかな…。 俺は…今…幸せやで。 なぁ、涼…。 ~🎵~🎵 ん?ケータイ… ピッ… 拓翔 『もしもし…』 直 『よう✨』 拓翔 『なんや、直か…どないした?』 直巳 『明日遅出やろ?ちょっと…付き合わへんか?』 拓翔 『ええね…ほな行くわ。』 ピッ… 拓翔 『ココぉ、ちょっと直んトコ行ってくるわ…』 心奈 『わかったぁ、早く帰って来てや💕』 拓翔 『悪いな…』 俺は直巳の家へ行った。
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