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心奈
『そっかぁ…ねぇ…』
ベランダに出て、タバコに火を点けた俺に心奈が聞いてきた。
拓翔
『シュボ…ふぅ…ん?なんや?』
心奈
『もし…もしやで、涼香さんが生きとったら…今でも一緒におった…?』
拓翔
『…ふぅー…さぁの…それは断言できひんけど…好きな気持ちは…愛情だけは…消えへんかった思うで…。』
心奈
『…そっ…か。ねぇ…アタシが死んだら…やっぱり涼香さんみたいに…忘れられへん?』
拓翔
『アホ吐かせ…』
心奈
『え…』
拓翔
『お前は死なさへん…俺が死ぬまで…一緒や。年食って…お前や子供ら、孫に囲まれて死ぬんや。…死ぬまで…一緒やで…。』
心奈
『…ほーか…今度の休み、涼香さんのお墓行こ?』
拓翔
『へ?』
心奈
『涼香さんの大事な人奪っちゃってごめんなさいて…お詫びしに行かなね💕』
拓翔
『あ、あぁ…せやな。』
ほぎゃぁ…
ほぎゃぁ…
心奈
『あ…愛歩(あいほ)おっぱいの時間やわ💦』
心奈は愛歩の元へ…。
俺は夜空を見上げながらタバコを燻らせとった。
なぁ…涼…もしお前が生きとったら…どないな幸せが訪れて、どないな困難が来て…俺らは一緒におれたんかな…。
今でも、あの時のように、変わらへん愛情でお互いを包み合えてたんかな…。
今…心奈に言った台詞と同じ事を…お前に言うてたんかな…。
俺は…今…幸せやで。
なぁ、涼…。
~🎵~🎵
ん?ケータイ…
ピッ…
拓翔
『もしもし…』
直
『よう✨』
拓翔
『なんや、直か…どないした?』
直巳
『明日遅出やろ?ちょっと…付き合わへんか?』
拓翔
『ええね…ほな行くわ。』
ピッ…
拓翔
『ココぉ、ちょっと直んトコ行ってくるわ…』
心奈
『わかったぁ、早く帰って来てや💕』
拓翔
『悪いな…』
俺は直巳の家へ行った。
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