36人が本棚に入れています
本棚に追加
あーすっかり暗くなっちまたなぁ。
塾の帰り、一人の男の子が自転車で家へと向かっていた。
『・・・あなたは・・・闇はお好きですか?』
頭の中に直接話しかけてくる声が聞こえた。
自転車を止め辺りを見たが誰もいない
「気のせいだよな。もうすぐ家だし、早く帰ろう。」
再び自転車をこぎ出す。
『・・・あなたは・・・闇はお好きですか?』
またあの声だ。
どうせ発信源はない。
無視をする。
『・・・嫌い・・・なんですか?・・・』
『・・・・・・キ・ラ・イ・ナ・ン・ダ・・・・』
?
声が変わった?
まぁいいやもう家だし。
目の前に家が見えた。
パンッ
ガクンッ
キー
ザザー・・・
いきなり後ろのタイヤがパンクした。
急いでブレーキをかけたので転びはしなかった。
自転車から降り、引いて行くことにした。
『ヤミガキライナアナタニハ・・・エイエンノヤミヲアタエマショウ・・・・・・オマエモシネェェェ!!!!』
・・・その後のことは覚えていない・・・。
気が付けば自分さえも見えないくらいの深い深い闇の中にいた・・・。
俺は死んだのか?それとも生きているのか?
最初のコメントを投稿しよう!