夜道

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あーすっかり暗くなっちまたなぁ。 塾の帰り、一人の男の子が自転車で家へと向かっていた。 『・・・あなたは・・・闇はお好きですか?』 頭の中に直接話しかけてくる声が聞こえた。 自転車を止め辺りを見たが誰もいない 「気のせいだよな。もうすぐ家だし、早く帰ろう。」 再び自転車をこぎ出す。 『・・・あなたは・・・闇はお好きですか?』 またあの声だ。 どうせ発信源はない。 無視をする。 『・・・嫌い・・・なんですか?・・・』 『・・・・・・キ・ラ・イ・ナ・ン・ダ・・・・』 ? 声が変わった? まぁいいやもう家だし。 目の前に家が見えた。 パンッ ガクンッ キー ザザー・・・ いきなり後ろのタイヤがパンクした。 急いでブレーキをかけたので転びはしなかった。 自転車から降り、引いて行くことにした。 『ヤミガキライナアナタニハ・・・エイエンノヤミヲアタエマショウ・・・・・・オマエモシネェェェ!!!!』 ・・・その後のことは覚えていない・・・。 気が付けば自分さえも見えないくらいの深い深い闇の中にいた・・・。 俺は死んだのか?それとも生きているのか?
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