忘れ物

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「遅くなっちゃったなぁー。」 下駄箱から靴をだし外を見た。 「じゃあねー」 もう一人の子には迎えが来ていた。 「おうっ。」 一人になった僕は学校の門の方へ歩き出した。 『・・・ワスレモノ・・・』 「えっ?」 何か忘れ物したっけ?下駄箱の方へ戻っていく。 誰もいない。 そうだよな・・・ と思いながら門口まで来た。 『ワスレモノシテルヨ。トリニキテ・・・プールニイルカラハヤク・・・』 「俺は忘れ物なんかしてねぇ!」 そう怒鳴って家まで駆け出した。 家の前まで来たところで、息を整えた。
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