~高校1年生・春2~

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空也は自らを語ることは少なくて、だけれど私には幸せをくれるんだよ。笑う事は少ないけれど。 「四ノ瀬先生!ここ分からないんですぅ~教えてくれませんかぁ?」 年上キラー山岸美奈。 空也を狙ってるわけ? 「ここは先ほど、『解らなければその場で聞いてください』と言った問題の一つ。自分で解いてください。茉莉、校舎案内の続きをお願いします」 校舎案内なんてしてないのに。 空也は嘘も平気なんだ? 「空也。結婚、したくないの?」 私は空也の年齢なんて気にしない 「16歳で私は結婚出来て、空也は18以上だから良いでしょ?」 ただ、空也の謎に踏み込みたかったのか…空也にずっと、結婚結婚と言い続けた。 「妊娠したら結婚してくれる?空也はどうしたら結婚してくれるの?」 空也は答えないままだったけれど、教育実習が終わって私が空也と会わなくなって暫くした日。 それは訪れた。
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