~高校1年生・夏~

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「茉莉」 「あっ、私は…私から、空也に結婚してほしいって…」 「失礼だが年齢は?職業は学生さんか?」 「24です。薬剤師をやっています」 「君は茉莉が幾つか知ってるかね?15だよ、まだ!9つも離れた男に私は娘をやらなければいけないのか!?」 「私も反対です。茉莉が望んだとはいえ、茉莉は可愛い娘。まだまだ子供なんですよ?」 空也、薬剤師……? 大学卒業してるの? じゃあなんで教育実習生なんてやってたの? 教えてよ、空也! 「私、空也と結婚したい。学校行かなくて主婦になりたい!」 「茉莉?子供でも産むつもりなの?貴方はまだ何も知らない…」 「やれば出来る!とにかく、空也と結婚するの!」 お父さんは難しい顔をした後、告げた。 「結婚するなら勘当だ。娘とは思わん。金も貸さん。面倒も見ない。それでも結婚するのか?」 「する!」 「出てけ。茉莉」
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