プロローグ

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三つの神は自身の世界を見守ると共に、三つの世界に『力』を組み込んだ。 『ソウル』 いつからそう呼ばれたのか、 何を源に作られているのか、 そもそも何故組み込まれたのか。 それを知る者は未だいない。 そしてソウルには、生きとし生ける全ての物の意思に共鳴し、形を作るという特殊な性質を持つ。 土地を耕す道具であったり、 火炎や水を自在に操ったり、 基礎身体能力を大幅に高めたり、 いつか誰かが必ず気付くその性質を知った人々は、それを利用しながら生活を送っていった。 『砂漠世界デザートラント』 この世界では、そんな未知の力に酔いしれた人々が、もっと役に立つ方法はないのかと欲望を剥き出し始めていたのだ。 そして同時に、滅びた文明を取り戻そうと考える者が次々と現れ始める。 その研究は遂に国を興し、大いに栄えていった。 …歳月は流れ… ある日、国立の研究グループに所属する研究員達が、思わぬ世紀の大発見を果たしたのだ。 『ソウルの通り道』 僅か数ナノメートルという極めて微弱なものだが、そこからは『砂漠世界』のとは性質の微妙に異なるソウルが検出された。 つまり、他世界へと通じる入り口である可能性……。 それ以来、彼らはそれを『扉』と呼ぶようになった。
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