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医師「それでは、ゆっくりと目を開けて下さい」 アリス「はい…」 医師に言われた通り、アリスはゆっくりと目を開けた。 目にペンライトを当てられた。 医師「見えますか?」 アスカ「…アリス?!」 アリスの視界には、心配そうに顔を覗き込むアスカの顔が見えた。 アリス「お姉ちゃん!」 アスカ「アリス!」 アリス「見えるよ~!お姉ちゃんが見えるよ~!」 アスカ「偉かったね…頑張ったね!」 二人は抱き合って泣いた。それから二週間後、無事退院し、日本へ帰国する事に決まった。 日本へ向かう飛行機の中でもアリスはずっとLinkを聴いていた。tetsuの曲に励まされ勇気を貰った、唯一のアリスの宝物だった。 成田へ着くと、一人の男性がアリスとアスカの方に近づいて来て、声をかけて来た。 tetsu「アリス…お帰り」 tetsuは優しい笑みを浮かべながらアリスに声をかけた。 アリスはアスカを見た。 アスカ「私が知らせたの…tetsuさんよ…」 アリス「tetsu…ただいま」 アリスはそう言うと車椅子から降りてtetsuの目の前に立った。 アリス「私ずっとLink聴いてたの、オペの前もtetsuの曲で励まされた…tetsu本当にありがとう」 tetsu「アリス…」 真っ直ぐに自分の目を見て話す彼女の瞳に引き込まれたtetsuはアリスを強く抱きしめた。 アリス「tetsu…」アリスはtetsuの胸に顔を埋めて泣いた。 tetsuはいつまでも優しくアリスの頭を撫で続けた。 ー二人が離れる事はない。例えあっても心までは離れないー ーENDー
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