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守は外に飛び出した…階段をのぼるとすぐに三人をみつけた。
麻里「守!」
渚「実験体は?」
藍「……圭は?」
守「…………」
藍「なんか言ってよ!!圭は!?」
守は重く口をひらいた。
守「生きてるさ…あいつが死ぬわけないだろ…」
藍は城の中に戻ろうとした。麻里が藍をとめる。
麻里「ダメだよ…あいつなら生きてるって」
渚も藍のおでこをなでて慰める。
守「とにかく…ここから離れよう。」
守達は丘を下り始めた。藍は涙をこらえている。渚が心配そうにみつめていた。
渚「藍…泣かないでね」
藍「うん…」
夜が更けてきた。あたりが闇に包まれる。4人は改めてここが日本じゃないことに気づいた。
圭はマグナムを構えたまま微動だにしない。実験体は足を引きづりながら圭に向かってきている。呼吸を整える。この銃の威力は半端じゃないはずだ。
圭「正樹…勇太…苦しかっただろうな…駿……お前は役立たずじゃねえよ…」
突然藍の笑顔がうかんだ。みんな無事ににげたんだろうか…
圭「これで最期だ…」
両手でしっかりと銃を握る。実験体の腕がすぐそこまでのびてくる。
圭「ぶっ飛べ!!」
トリガーをひいた。
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