act1.気付けない幸福

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††††††††††† 薄暗い部屋には、満足そうな笑みを浮かべたグリド。 「十分楽しんだのだから悲観する事もないだろうに。」 血のように真っ赤なワインを口にしフッと笑う。 「最も、悪魔との契約の代償は命だと遥か昔から決まっているが。」 凍り付くような冷たい微笑みを浮かべる。 右手にはあの鉛筆。 「あらグリド、仕事は終わって?」 柔らかいイヴの声が響く。 「ああ。」 グリドはそっとイヴの手を取った。 Fin.
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