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むか~しむかしのお話です。
あるところに
おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山へ芝刈りに
おばあさんは川に洗濯に行きました。
おばあさんが川で洗濯をしていると、山の方からどんぶらこっこどんぶらこっこと大きな桃が流れて来ました。
「はて、こんな大きな桃は初めて見た。帰ってじいさんとたべようかの」
おばあさんは桃を取って家に持って帰りました。
しばらくすると、おじいさんが帰って来ました。
「なんだこのでかい桃は」
「山の方から流れて来たんですよ」
「美味そうだ、早く切って食べよう」
おじいさんは包丁を持って桃をてっぺんから切りました。
グサッ
「ギャァァァァ」
桃が二つに割れると頭に包丁が刺さり、血を大量に流している桃太郎が出てきました。
「おのれ等は何さらすんじゃいコラァ!!」
『ヒィィィィ』
おじいさんとおばあさんはどんどん成長する血まみれの桃太郎に村中追いかけ回されたとさ。
めでたしめでたし
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