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「はああああ!」
――ザシュッ!!
「ぐおおっ!」
カイザーファングラムに斬られた巨人が光に包まれて消滅した。
「残る巨人はお前だけだ! ガルム!」
カイザーファングラムは巨人の軍団の首領ガルムに向かって言い放った。
「たった1人、いや2人で俺の軍を全滅させるとはさすが勇者神ヴァルキリーのリーダーだな。だが、満身創痍の身体で俺に勝つ事が出来るのか? それは無理だな。お前はここで殺し、この時代は俺が支配し、後世に甦った巨人でミッドガルドを完全に巨人のものにしてやる」
ガルムは槍を召喚し、右手に持った。
「黙れ!! はああああ!」
カイザーファングラムはガルムに斬りかかった。
「ふんっ!」
――ガキン!
ガルムは槍でテュールセイバーを受け止めた。
「はっ!」
カイザーファングラムは後ろに跳び、距離を置いた。
「次はこっちの番だ。はぁっ!」
ガルムの両肩にある猟犬の口から炎の球が吹き出され、次々とカイザーファングラムに向かって飛んで行った。
「たあっ!」
カイザーファングラムは襲い来る炎を全て斬り消した。
「なかなかやるな。ならばこれならどうだ? ケルベロスバースト!!」
ガルムの両肩、胸にある邪悪な猟犬の口が開いた。
「死ねぇ!!」
開かれた各口からバースト砲が発射された。
――ズドオオオオ!!
「はぁっ!!」
カイザーファングラムはテュールセイバーでケルベロスバーストを受け止めた。
「くっ!!」
テュールセイバーとケルベロスバーストは激しくぶつかり合っている。
「受け止めたか。しかしいつまで持つかな? はぁぁぁああっ!!」
ガルムが力を込めるとケルベロスバーストの出力は増加した。
「何!? うわああああ!!」
威力が増加したケルベロスバーストによってテュールセイバーが弾き飛ばされ、カイザーファングラムはケルベロスバーストの直撃を受けた。
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