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食堂に行くと、女が寄ってきた。
「まっきー、いつデートする?」
「あさみ、あだ名で呼ぶな。恥ずかしいから」
「なんでよ。真紀のあほ!」
おっ、真紀があほって女に言われたの初めて聞いた。
「早坂~、行くよ~!?」
「今そっち行く!真紀、じゃあね。爽くんもまたね」
「またな…」
って今の誰だっけ?
早坂って呼ばれてたよなぁ…。真紀の妹?
「忘れてるな」
「ぁ?何がだよ」
動揺したせいか、ちょっと声が裏返ってしまった。
「あいつは俺の従兄弟だよ」
妹に見えました なんて言ったら、こいつはどういう反応するだろう。
「妹だったら、良かったのにな…」
聞き取りづらいぐらいに、静かに呟いた。
今日の真紀はおかしい。
なぜかわからないが、そんな気がした。
その後、空いた席に座り2人で飯を食べた。
蓮が来るのは2時半…今は2時、あと30分何しようか。
俺は暇つぶしに携帯でもイジってようと思い、ジャケットのポケットから携帯を取り出した。
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