sea.03 感情

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そのとき、着信中と画面に表示されていた。 その電話の相手は…。 真紀も携帯をイジっていたため、俺は電話にでた。 「もしもし。どうしたんすか?いきなり」 「藍原…ちょっと中庭来て」 「あ…はい」 真紀に すぐ戻ってくる と言い、さっきの人が呼び出した中庭へ足を運ばせた。 「なんすか?いきなり」 「よっ!」 「先輩、深刻なことかなって思いましたよ。声が震えてたから」 「藍原は声に敏感だね。相変わらず」 俺を呼びだしたのは… 「相楽先輩…どうしたんですか?」 相楽 泉…蓮の兄貴だった。 「爽さぁ、蓮覚えてる?」 「はい。覚えてますよ」 「俺さ、蓮に嫌われてるんだよね…多分」 いきなり何を言い出すんだ、この人は。 「麟の葬式行った時から、話してない…」 「先輩、なんで今言うんですか?これから蓮が来るのに!」 俺としたことが、口をすべらせてしまった。 「はぁ?蓮が来る?なんでだよ?誰に会いに来るんだ?」 先輩が俺に詰め寄ってきた。 こんな先輩は初めてだ…
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