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『ちょっと信じた』
「やっぱ、面白い」
腹を抱えて、かなりウケたと演技をする。
『そんなに面白いですか?』
「かなりっ…」
大して面白くないよ。
すると真紀は、俺に冷たい視線をくれてから蓮に話し始めた。
「高校からの友達。たまたま同じ大学なだけ」
俺は途中からだけどな。高2に北海道来たし。
その前にも短期間だけ居たけど…。
『それ、腐れ縁ってやつじゃないですか?』
「そんな感じ」
真紀が答える。
和気藹々となった頃に、あいつは来た。
「俺抜きに、蓮は盛り上がってんの?」
なんですか、嫉妬しちゃいました的な言い方は。
『湊、お帰り』
「あ、ただいま?」
蓮が気遣って「おかえり」と言ったら、コロッと態度が治ったよ。
俺は知らないフリをして、真紀に絡んだ。
「真紀ぃ、田島のレポート見せて!」
「真紀、サンキューな。蓮のこと」
なんですか、今度は彼氏気取りですか?
しかも真紀ちゃん。僕のこと、シカトですか?
「大丈夫。蓮ちゃんなら俺を使っていいよ」
それはナンパなんでしょうか?
何をしたいのですか…僕たちは
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