sea.03 感情

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『……………』 いきなり黙る蓮。 あ、先輩じゃん。通っちゃダメだよ 「なんか言えよ」 『あ、ごめん。』 湊が黙った蓮に話しかけたが、半分上の空だった。 落ち着きを無くしている。先輩の後を追いかけたいんだろう。 『ごめん。ちょっと席外す』 いきなり食堂から飛び出した。 いまだ。 着信履歴を押し、すぐ発信ボタンを押す 「先輩、蓮が探しに行きました。見つかりたくないなら、隠れてください」 冷静な声で、先輩に対応。 先輩は おおう と、しどろもどろしたように返事をした。 同時に車の発車音も聞こえ、車で出ていったんだと察知した。 俺が電話しているときには湊はもういなく、真紀が隣でニヤッとしているだけ。 「なんだよ?」 「いや、なんでもな~い」 なんか言いたそうな真紀。 「何いいたいのよ?まじで?」 「いや、君が真剣になってるのを久しぶりに見たからね~」 「真剣じゃねぇし」 言われてみれば、真剣なような気もする。 俺は先輩も蓮も苦しむのはイヤだから……
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