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やめて・・・・やめてくれよ・・・・・・
学校の帰り道にある寂れた公園で、タカシは目の前に散らばる自分の教科書を半ば呆然と眺めながら、弱々しい抵抗の声をあげた。
タカシの声は誰にも届かない。
少なくとも、タカシの鞄の中身をぶちまけている四人の少年は聞き届けようとしなかった。
少年達は、ゲラゲラと笑いながら、散らばせた教科書を踏みつける。
まるで靴の底にガムでもくっつけてしまったかのように、グリグリと靴底を擦りつけたりした。
彼らの足の動きに合わせて汚れ、ひしゃげる 小六 国語 という文字を見ながら、震える声で再び呟く。
やめて・・・・
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