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肩を震わせ、目を合わせる事なく懇願するタカシに少年のうちの一人が近寄る。
「あぁ?何ていったんだ?」
ニヤニヤと笑いながらタカシの肩へ腕を回す。
他の少年たちも、タカシに近付き取り囲んだ。
タカシは恐怖にまみれた視線を足元へ落とす。
四人の少年の影にすら圧迫され、言葉がうまく出てこない。
やめ・・・や・・・・・・め・・・・・・・・・
「タカシちゃん、何ていってるのかわかりませんよぉー?」
肩へ手を回していた少年がタカシの唇の横をギュィイイと抓り上げる。
それを見たもう一人の少年が面白そうに反対の唇を引っ張った。
「何だよ、言いたい事があるならハッキリ言えよ」
唇の左右をグニグニと引っ張られ、タカシは言葉を失った。
痛みと恐怖が心を支配する。
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