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誰にも会いたくなかった。
こんな顔私ぢゃないから。。
家族はよくお見舞いにきてくれた。
でも
弟は私を見に来なかった。
いつも病室の外にいた。
弟もショックだったのだろう。
私は否定されたようで悲しかった。
弟の顔が見たかった。
いつもケンカ相手だった弟。
いつも笑わせてくれた弟。
私は手紙を書いた。
目が薄ぼんやりしか見えない私は下手な字で一生懸命弟に会いたいと。。
そしてまた笑わせてよ。
ケンカしようよ。
弟は来てくれた。
弟に泣かれた。
私も泣いた。。
弟には迷惑をかけた。
弟からママをとってしまっていたから。
ママは私の傍にずっといてくれたけど、そのぶん弟にはママがいない。
まだ甘えたい時期なのにね。
お母さんっ子だった弟は寂しかっただろうな…。
申し訳ない気持ちになった。
ごめんね。
私が弱いから…ごめんね...
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