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忍の里に元気な男の子が誕生した。
名は源太郎(後の英志郎)と名付けられた。
源太郎はすくすくと成長し子供とは思えぬ忍の技を習得していた。
源太郎は毎日、野山を駆け回り、刀で木立を打ち手裏剣を投げて、また駆け回り、また木立を打ち手裏剣を投げるのである。
毎日、朝から晩まで帰って来ない。
源太郎が十一歳の秋に食べ物を求めて人里近くまで降りて来た熊に出会ってしまった。
しかし源太郎は怯まず刀と手裏剣で闘って倒してしまったのだ。
村長も両親も仰天してしまい母親は腰を抜かした。
肩と背中に浅く爪の一撃を受けたが命に関わる傷ではなかった。
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