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源太郎が十五歳になり元服して名を英志郎と改めた。
英志郎の名は五代前の忍の名人の名を頂いたのだ。
忍の技は益々磨きがかかり上達していた。
同年代の者では相手にならず十も年上の者に相手をしてもらっていたが、十七歳の時に頭を除く者達にことごとく勝ち、頭に相手をしてもらっていたのであった。
頭の英太郎も英志郎を可愛がり厳しく育てた。
英志郎は、めきめきと忍の技も剣術も上達していったのだ。
英志郎が二十の時の事であった。
広瀬一門に転機が訪れたのだ。
広瀬一門の忍者としての能力を必要とする大名から仕官の話しが舞い込んだ。
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