”出会い”

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”かわいそうに” 行き交う他人は立ち止まり口々にそう囁いていたのをかすかに覚えている。 僕は家族を失ってしまったのだ”交通事故”という突然現れた悪魔のような現実によって。 どこか遠くで救急車のサイレンが虚しく響いていた。 ただがむしゃらに家にむかった。 だれもいるはずない帰る場所へ。 ただ、信じられなかったんだ。 もう、死んでしまったなんて……
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