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『で、明日香は?好きな人できたん?』
ユミが、突然私に話をふってきたので、私はマヌケな顔をしてしまった。
『あ?あぁ…いやー、面倒くさそうだし、まだそんなのはいいや』
卵焼きを一口でほお張る。
甘みが口に広がった。
『あんたさー、顔はカワイイんやけん、その気になればイイトコ狙えるよ』
【顔は】という発言が気になったが、ユミにカワイイと言われたのは素直に嬉しい。
『そうかねー…』
『ちょい童顔やけどね』
ユミがわざとらしく顔を歪めたので、おかしくなって二人で笑った。
正直、恋だの運命だの言ってる女にはなりたくない。
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