01.恋文。

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『で、明日香は?好きな人できたん?』 ユミが、突然私に話をふってきたので、私はマヌケな顔をしてしまった。 『あ?あぁ…いやー、面倒くさそうだし、まだそんなのはいいや』 卵焼きを一口でほお張る。 甘みが口に広がった。 『あんたさー、顔はカワイイんやけん、その気になればイイトコ狙えるよ』 【顔は】という発言が気になったが、ユミにカワイイと言われたのは素直に嬉しい。 『そうかねー…』 『ちょい童顔やけどね』 ユミがわざとらしく顔を歪めたので、おかしくなって二人で笑った。 正直、恋だの運命だの言ってる女にはなりたくない。 _
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