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書記は、一生懸命皆が言う意見を書き示していく。
監査の幸乃は、皆の話を聞きいているのだが、うつ向いたままでいる。
俺はさっきの行為が恥ずかしくて、まだ怒っているから、下を向いているのだと思っていた。
「監査どう思いますか?」
と声をかけると、立ち上がり
「すいません、お先に失礼します、何だか体調が優れなくて」
と青ざめた顔で、俺の顔を見てきた。
「今日の会議は中止する」
俺は気が付くと幸乃を担ぎ上げ、自宅へと向かっていた。
「やったな……」
副会長はため息混じりの、言葉をはいた。
廊下を幸乃を姫様だっこで、歩いていると、回りの生徒はキャーキャーと、悲鳴をあげていた。
そんなのは俺の耳に入っていない、無我夢中で歩いていた。
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