偽善者の自棄

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トボトボと帰り道を歩く零斗。早退など別に珍しく事でも無く中学三年になってから既に11回早退している。例の如く帰り道にある公園のベンチに腰を降ろし溜め息一つ。そこにはいつもとは違う光景あった。零斗の通う天音東中から近い七原高の制服を着た男子生徒が同じく七原高の制服を着た女子生徒を三人で取り囲んでいた。 零斗『…(こんな時間に高校生が…それにしても何か古臭い感じ…取り敢えず我関せずが一番だよね)』 助ける気など無論これっぽっちも無かった。 男子生徒A『なあ分かるだろ?』 しかし零斗はもう面倒な気持ちとどうにでもなれという気持ちから零斗は重い腰を上げ男子生徒達に近付いた 男子生徒C『何だ?中坊!』 男子生徒A『中坊はまだお勉強の時間でしょうが!』 零斗『高校生も……そうだと思うんですけど…』 男子生徒B『何か言ったかぁ!あぁん!』 零斗の胸ぐらを掴む
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