汝、我を望む

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零斗『は…離して下さいよ!?…そのすいませんでした…』 女子生徒『えっ…あぅ…』 今にも泣き出しそう。 男子生徒A『分かりゃあいいんだよ!』 男子生徒B『よし行こうぜぇ』 女子生徒の手を引き歩き出す 女子生徒『やめっ…助けて……』 零斗『…(あぁ…僕弱いなぁ…力が欲しいよ…この際絶対的な力が!…)』 その刹那、時が止まった様に全てのものが動きを止め、見る空間全てが白黒になった。 零斗『えっ!?な……何っ!?』 尻餅をつく零斗。 ???『汝、我を望む。我、汝を望む。契約成立…』 零斗『えっ!?何っ!?何の声っ!?うぁぁっ!頭がっ…痛っ痛いっ!』 目を開けると頭痛は治り、空間には色はつき、時は普通に流れ女子生徒は連れ去られそうな所だった。つまり、何一つ変わった所はなかった。 零斗『幻覚…か…』 ???『そうでは無い…』 零斗『えっ!?どこにいるのっ!?』 ???『お前の中だ…さっそくあの下郎共に手をかざして見ろ…』 零斗『えっ…あっ…』 訳も解らないまま20メートルは離れた男子生徒に手をかざした。その瞬間、男子生徒三人は勢いよく10メートル離れた砂場まで吹き飛ぶ様に突っ込んだ。 男子生徒『なっ!?』 女子生『きゃ!?』 零斗『えっ……』
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