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中園苺はその時、
恐怖を味わっていた。
ベッドの横には…
赤い靴。
『ねぇ…何処行ってたの? 何処に行ってたの??』
「・・・・」
―赤い靴の女の子は、
語りかけてくる。―
『何処に行ってたの?寂しかった…一人は嫌だよぅ』
「・・・・・」
『ねぇ、遊ぼ?遊ぼう?今日はねぇ…』
苺は恐ろしかった。
『今日はかくれんぼしよ』
微笑む女の子の右手には、今まさに人を切り刻んで来たと思われる、
――血にまみれた鎌が――
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