序章

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「もう、遅いよ!零時を2分も過ぎてるじゃない。」 「いいだろ。2分ぐらい。」 毎晩真夜中に起きるのは、それなりに疲れるのだ。 「良くない!もう始めてるからね。」 この小姑の様にやかましいのは、『胡夜(コヨル)』。 僕の同期で、一緒に働いている。 気が強くて 意地っ張り。 だけど本当は泣き虫で怖がりなんだ。 前に幽霊(ゴースト)の退治に行った時に、隠れて震えて泣いたのを見ちゃったんだ でも誰にも話していない。二人だけの秘密さ。 僕の名前は『月兎(ツキト)』。この探偵事務所の助手をしている。胡夜も同じ。 この探偵事務所は普通の探偵事務所では無い。 夜間営業で報酬金は法外に高い(家が一軒建つらしい) そして一番の他との違い一 一それは一 .
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