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林檎はしっかりしていて、いつも李をからかってるし李は僕に似ておっちょこちょいだ。前に、
『ちょっとお皿取って』
と頼んだら、ガシャンと下に落としてしまっていた。
アンティーク物のお皿だったから、僕はお年玉の五年分を天使さんに払わなければならなかったんだ。
あれ以来、李に壊れやすい物を触らせていない。
僕は正しい判断をしたと思う。でも李はふて気味だ。その李を林檎がからかって遊んでいる。可哀相に…
―――――――――――
「ちょっと月兎聞いてんの!?ぼーっとした顔して。紅茶、ダージリンでいいの??」
「えーっ、オレンジペコがいいなぁ~。それか、シナモンティー」
「今日はダージリンか、アップルティーしか無いの。『どっち?』ってさっきから聞いてたのに…何考えてたの?」
「別に。じゃあ、アップルにして。」
「教えてくれたっていいのに…ケチ。」
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