序章

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そうそう、僕達はこうやって毎晩お茶会をしている。午前0時から始まるお茶会だ。 天使さんが大の紅茶好きで甘党だからなんだ。 僕も甘党で、紅茶を飲むのにも砂糖を大さじ4杯は入れないと無理。 胡夜は小さじ1杯か、もしくは入れない。 …大人だねぇ。 だから胡夜は僕の事をお子様だって言うんだ…。 それで喧嘩になると、 『こらこら、二人共おやめなさい。』 って天使さんが諌めてくれるんだ。 やり込められるのはいつも僕だから、すごく助かってる。 ―――――――――――― 「はい、どうぞ。」 “カチャ”と音がした。 とっても甘い良い香りがする。 手元を見ると、クッキーと紅茶が置いてあった。 「ありがとう。」 「どういたしまして。」 ちょっとツンケンして胡夜が言った。 ―“コンコン”と音がした― お客様だ。 .
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