ファイル1 赤い靴

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      「ごめん下さい。こちらで難事件を解決してくれるって聞いたんですが―」   「はい。どうぞ、椅子にかけてお待ち下さい。今、呼んで来ますので。」     今回の依頼者は女の子だ。髪はストレートで長く、腰に届きそうだ。9~10才といったところで、幼さが残っている。   そこへ、天使さんが来た。    「お待たせいたしました。 私は‘天使’と申します。どのようなご用件でしょうか?」     女の子は、目に涙を浮かべながら話し始めた―   ………………………………  「なるほど。分かりました。それでは、3日後にお伺いしますので。   「はい。お願いします。」 女の子は深々と頭を下げ―……出て行った。 女の子の話はこういうものだった―― 彼女の名前は ―中園 苺― 第二小学校の四年生。 苺は双子の姉で、 妹の名前は ―中園 桃子― という。 その妹が、2週間ほど前から【奇妙な行動】をとり始めたという。 …これが彼女の悪夢の 始まりだった… .
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