事の始まり

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沈黙を破ったのは都菓子先生だった。 「今どれくらい出来てる?」 そう言うと各担当の生徒のパソコンを覗いていった。 「文字数が少ないわね。もうちょっと考えなさい。」 「文字がずれているわ。やり直して。」 「何も進んでないじゃないのっ!早くしてね!!」 誉め言葉等は夢の彼方。 先生の口から出るのは指摘と愚痴だけだ。 「皆っ!〆切はあと1週間よっ!!なのに1ページも出来ていないっ!17ページなのよ!!急がないと間に合わないわ!土日も来てねっ!!」 「先生……両方ともバイトが入ってて忙しくてこれないんですが……。」 生徒がおもむろに言った。 「忙しいは言い訳です。」 先生はそう一喝。 ブチッ その生徒のこめかみに💢マークが現れた。 「先生っ!そう言うけどたった4人で17ページ………記事なんて20個以上あるんですよ!!無理ですって!」 生徒は叫んだ。 「他の高校で4人で活動しているところもありますよ。ようはやる気です!」 ブチッピキッ その生徒には💢マークが2つついた。
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